【おもゼミ】「中国語をやってみたい」から中国へ!生徒の可能性を広げた7日間
【中国語ゼミ】
「中国語をやってみたい」
そんな生徒の声から始まった挑戦が、海を越え、中国への招待という大きな機会につながりました。生徒の「やってみたい」という思いをきっかけに、岡本先生が中国語ゼミを企画。そして、本格的な中国語の特訓に取り組みました。そして、7月に開催された中国語スピーチコンテストに挑戦し、見事入賞を果たしました。
記事:https://www.osaka-kaisei.ac.jp/news/13759/
その成果が認められ、今回、受賞した生徒3名が中華人民共和国駐大阪総領事館から招待を受け、「”SMART×未来共創”西日本高校生訪中団」の一員として中国を訪問しました。
初めての中国で出会った、新しい世界——「百聞は一見にしかず」を肌で知った7日間
2026年10月18日から24日までの6泊7日、本校の生徒たちが「”SMART×未来共創”西日本高校生訪中団」として中国の上海市・蘇州市を訪問しました。
日中関係の影響もあり、実に1年ぶりの実施となった今回のプログラム。報道や噂で耳にする情報だけに頼るのではなく、「実際に現地へ足を運び、自分の目で見て、肌で感じる」ことの重みを実感する旅となりました。
現地では、同じく招待された立命館宇治高校や岡山後楽館高校の生徒たちとともに、中国の学校現場や大学、世界的な先端企業を訪問。歴史ある街並みから急成長を遂げる最新スポットまでを巡り、現地の文化や社会への理解を深める極めて教育的価値の高い研修となりました。
現地のトップ校・大学・世界的大手企業を巡る充実のプログラム
今回の研修では、上海と蘇州を代表する学校4校(上海文来高校、上海明復日高、江蘇省蘇州第一中学校、蘇州科技城外国語学校)を訪問し、それぞれ半日ずつ授業参加や生徒交流を行いました。
訪れた学校はいずれも日本語教育に力を入れており、各校で数百人規模の生徒たちが熱心に日本語を学んでいます。交流はすべて日本語で行うことができ、現地の生徒たちの語学力の高さや日本文化への関心の深さに、本校の生徒たちはたくさんの刺激を受けました。
さらに、中国屈指の名門校である復旦大学のキャンパス見学をはじめ、グローバルに事業を展開する上海龍旗科技(Longcheer)や、蘇州工業園区管理委員会・協鑫(GCL)グループといった先端企業・行政機関への視察も実施。急速に進化を遂げる中国の経済・テクノロジーの最前線を間近で体感しました。
一歩を踏み出す勇気——現地の学生たちとの出会いから学んだこと
研修が始まった当初、生徒の中には「言葉が通じなかったらどうしよう」「発音や文法を間違えたら恥ずかしい」と失敗を恐れるあまり、自分から積極的に輪に入り、話しかけることをためらってしまう姿もありました。
そんな中、一緒に参加していた他校の生徒たちは、英語や知っている中国語を駆使して果敢にコミュニケーションを取っていました。その前向きな姿に背中を押されるようにして飛び込んだ現地の学生たちとの交流で、生徒たちはさらに大きな衝撃を受けることになります。
訪問先の学校で出会った中国の学生たちは、驚くほど流暢な日本語で温かく迎えてくれ、こちらの言葉にも身を乗り出して真剣に耳を傾けてくれました。
直接顔を合わせ、心を通わせた対話のなかで実感したのは、「友情は海を越え、言語を越え、文化の壁をも軽やかに飛び越えていく」という確信でした。完璧な文法や語彙よりも大切なのは、「相手を知りたい、自分を伝えたい」という熱い想い。そのひたむきな想いさえあれば、どんな隔たりも乗り越えて人と人は手を取り合えるのだと、身をもって知ることができました。
さらに圧倒されたのは、彼らの学ぶ姿勢と目標に対する真摯さでした。自分の将来の夢や、日本と中国の未来について目を輝かせながら語り、少しでも多くのことを吸収しようと貪欲に質問を重ねてくる同世代の姿。その力強い熱量に直接触れたことで、「言葉の壁」を言い訳にして一歩を踏み出せないでいた自分自身がいかに小さな枠に閉じこもっていたかを深く痛感させられました。
全力でぶつかり合ってくれた現地の学生たちの姿勢が、自分自身の枠を破り、前へ踏み出す強い原動力となりました。
涙と決意の総括会——自分の言葉で語った変化と未来
研修の締めくくりとして行われた総括会では、生徒一人ひとりがこの7日間で感じたありのままの想いを、全員の前で発表しました。
「今回の研修で私が得た最も大きな学びは、『自分の可能性を狭めていたのは、他でもない自分自身だった』ということです」
「今回の研修がなければ、私はこれからも自分の可能性に蓋をしていたかもしれません。世界には、まだ自分の知らない景色や価値観が数え切れないほどあります。これからは失敗を恐れず、自分から一歩踏み出し、もっと多くの世界を自分の目で見ていきたいと思います」
壇上に立った生徒たちの口からは、これまで抱いていた固定観念が大きく揺さぶられた驚き、これから始まる日常や進路に向けて「もっと挑戦したい、努力したい」という強い意気込みが次々と語られました。
込み上げる想いから涙を流しながら言葉を紡ぐ生徒もおり、会場全体が深い感動に包まれました。単なる「旅行」では決して味わえない、人と人が本気でぶつかり合い、自己と向き合ったからこその、非常に密度の濃い時間となりました。
未来への一歩となる大切な原体験
中国語に「百闻不如一见(百聞は一見にしかず)」という言葉があります。
実際に現地へ足を運び、自分の目で見て、人と出会い、心を通わせる。そうした経験だからこそ、これまで無意識に抱いていたイメージや思い込みが揺さぶられ、自分自身の世界が大きく広がっていきます。
高い志を持って努力を重ねる現地の生徒たち、そして高い意識で研修に臨んでいた日本の生徒たちとの出会いは、生徒たちにとって一生の財産となりました。
今回の訪中研修は、生徒たちが自己の可能性に気づき、これからの進路や将来の目標を主体的に描くための、かけがえのない大切な原体験となりました。
【主な訪問先一覧】
- 学校(教育・授業交流)
- 上海文来高校
- 上海市民立日高校
- 江蘇省蘇州第一中学校
- 蘇州科技城外国語学校
- 大学
- 復旦大学
- 企業・産業視察
- 上海龍旗科学技術株式有限公司(Longcheer)
- 蘇州工業園区管理委員会・協鑫(GCL)グループ
「おもろい」から始まり、「みになる」、そして「みちになる」
今回の取り組みの出発点は、「中国語をやってみたい」という、ほんの小さな生徒の興味でした。
その興味が本格的な学びにつながり、スピーチコンテストへの挑戦、そして中国への訪問という思いがけない機会を生み出しました。
自分の「おもろい」を見つけ、挑戦することで力が身につき、その経験が新たな夢や目標へとつながっていく。
これは、大阪偕星が大切にしている「おもろい、みになる、みちになる」を体現する取り組みの一つです。
生徒の何気ない一言を受け止め、その可能性を広げる機会をつくる。学校での小さな一歩が、やがて世界へとつながっていく。今回の経験を糧に、生徒たちがこれからどんな「おもろい」を見つけ、どんな未来を描いていくのか。今後の挑戦が楽しみです。
岡本先生に聞きました!
1. 大きく成長した1週間
今回の研修中、みんなが日を追うごとに変わっていく姿をそばで見守りながら、胸が熱くなる瞬間が何度も何度もありました。
- 消極的だった自分を乗り越え、後半に見せた「積極的な行動」
- どんな瞬間も、その場を「全力で楽しんでいた姿」
- ただの旅行で終わらせず、「今の自分と自分の将来」について真剣に考えたこと
2. これからの毎日に、絶対に忘れないでほしいこと
今回の訪中団で得た経験や学びは、誰かに与えられたものではなく、みんな自身が勇気を出して努力し、自分たちの手でつかみ取ったものです。
楽しい経験をすること、新しい世界を知ること、そして充実した時間を過ごすことの裏には、必ず一人ひとりの努力と一歩踏み出す決断、そして温かく背中を押してくれた周りからのサポートがあります。だからこそ、日常に戻るみんなに、絶対に忘れないでほしいことが2つあります。
本当の「楽しさ」は、努力と挑戦の先にある
今の年代にとっての楽しさとは、好きなことをして友達と盛り上がることかもしれません。それも大切な時間ですが、それだけで終わってしまうのはもったいない。
目標を掲げて努力し、自分の力で結果をつかみ取る。たとえうまくいかなくても、そこから学んで立ち上がる。この経験を若いうちに積み重ねているかどうかが、将来の大きな差になります。しんどいことや面倒なことに直面したとき、ただ「面白くない」と投げ出すのではなく、「どうすればうまくいくか」「何のためにやっているのか」と考えて自分から動くことを当たり前にしてください。
感情で終わらせず、自分の頭で「なぜ?」を考える
「おもんないな」と思ったらそこで思考を止めず、「この中におもしろい要素はないか」と考えてみる。嫌なことや意見の食い違いがあったときも、感情的に反発するのではなく、「なぜ相手はこの言葉を伝えたのか」と根本的な理由を掘り下げてみてください。「なぜ?」を突き詰めることで、物事の本当の意味が見えてきます。そして、考えすぎて不安になる前に、まずはポジティブに一歩動いてみることです。
3. みんなの可能性は無限大
人は、環境と意識が変われば、今ここからでも劇的に変われます。若いうちにたくさん挑戦し、失敗して、そこから学んでください。お金では買えない「経験」こそが、これからの人生で大きな武器になります。
私自身、大学の恩師のサポートで大学時代に中国を訪れ、スピーチコンテストに挑戦したことが、人生の視界を広げる大きな転換点となりました。新しい世界に飛び込み、挑戦した経験が、自分の可能性や将来の選択肢を広げてくれたのです。
最後の総括会、みんなの前で堂々とマイクを握り、この研修で感じたことやこれからの意気込みを自分の言葉で語ってくれた姿は、本当に立派で、とても感動的でした。研修の始まりには不安を感じていたみんなが、自分の考えを堂々と伝えられるようになった。その成長を間近で見られたことを、心から嬉しく思います。
あの日、自分の殻を破って語った熱い想いを決して忘れることなく、これからの人生でも恐れずに一歩を踏み出し、さまざまな世界へ果敢に挑戦していってください。
最後に、みんなに贈りたい言葉があります。
中国の詩人・李白の詩『行路难(其一)』に、次の一節があります。
「长风破浪会有时,直挂云帆济沧海。」
「いつか必ず波を乗り越える時が来る。その時には帆を高く掲げ、広大な海原を渡っていこう」という意味です。
これからの人生、うまくいかないことや、自分の可能性を信じられなくなる瞬間もあるかもしれません。でも、今回の研修で、みんなは自分から一歩踏み出すことで、自分自身が変われることを証明しました。その勇気を、どうか忘れないでください。
今できないことがあっても、自分の可能性を自分で決めつけないこと。失敗を恐れず、挑戦すること。そして、自分の目標に向かって努力し続けること。
今回の研修は、ゴールではありません。みんながこれから広い世界へと漕ぎ出していくための、出発点です。
いつか大きな壁にぶつかったとき、この1週間を思い出してください。自分たちがどれだけ成長できたのか、どれだけ多くの可能性を持っているのかを。そして、もう一度前を向いて、一歩を踏み出してください。
长风破浪会有时,直挂云帆济沧海。
みんなの可能性は無限大です。最高の時間を、本当にありがとう。













