【1年生】生きかたゼミを実施しました
2026.2.4
今回は、トランスジェンダー俳優・ジェンダー表現監修として多岐に渡り活動されている若林佑真さんをお招きし、生きかたゼミを開講しました。ご自身の学生時代から現在までの経験を通じて、人生の選択と生き方について率直にお話しいただきました。
◉トランスジェンダー俳優・ジェンダー表現監修 若林佑真さん
若林佑真さんは、1991 年生まれ、大阪府出身。生まれた時に割り当てられた性別は女性で、性自認は男性のトランスジェンダー男性です。同志社大学在籍中から演技のレッスンを受け、卒業を機に上京。俳優、舞台プロデュース、作品監修、講演活動など多岐に渡り活動されています。
2022 年にはドラマ「チェイサーゲーム」(テレビ東京)にトランスジェンダー当事者役として出演。2024 年公開の映画「52ヘルツのクジラたち」では、トランスジェンダー監修及び出演を務めるなど、メディア表現における当事者の関与を広げる活動をされています。
◉学生時代の葛藤
若林さんの学生時代は、自身のアイデンティティに関する悩みが大きかったそうです。
小学 5 年生の頃から「好きになる人は女性だな」と感じられていました。
高校時代、女性のパートナーとの関係について、周囲からの理解が得られない経験をされました。「好きな人の”彼氏”になりたい」という思いから髪の毛を短髪にしたものの、「どう見ても周りからは”女の子同士”にしか見えない」状況が続きました。その結果、パートナーが目の前でナンパされたり、学校の先生から「あんたら変やで。なんかやましい関係なんちゃうん?」と指摘されたりしたとのこと。
「好きな人と一緒にいることがやましいんだと思って、傷つくことが多かったのが学生時代でした」と振り返られました。
◉俳優を目指すきっかけ
大学進学後、若林さんは周囲にカミングアウトし、受け入れてもらうことができたそうです。大学卒業後、俳優として活動する中で声優・俳優の木村昴さんから重要なアドバイスを受けました。
自身がトランスジェンダーであることで周囲に気を遣わせないようにと、自分を下げて対応していた若林さんに対して、「若ちゃん、そういうことじゃないんだよ」「自分を下げなくていいよ」と言われたそうです。
この言葉を受けて、「一番自分が自分のことを差別してたなってことに気づかされて、それは相手に対しても自分に対しても失礼だったなって思うようになってからは、自分を下げるのをやめて自信を持って明るく話せるようになりました」と述べられました。
過去の経験を踏まえ、「辛かったこととか、しんどかったこととか、良かったこと、幸せだったことを若い皆様に伝えていくことで、何か気づきを得てもらえたり、『若林さんの話聞いてよかった』って思ってくれる人が1人でもいたら辛かった頃の僕自身も救われるかもって思って」表舞台に立ちたいと思うようになり、俳優の道を選ばれたそうです。
◉「絶望は幸福への伏線である」
講演の最後に、若林さんが生徒に伝えたご自身の生きるモットーである「絶望は幸福への伏線である」という考え方。
「僕も学生時代めっちゃしんどいこととかあったんですよ。でも今幸せを感じられていて。思い返せば、その当時の絶望が今の幸せにつながってるなって思うことがあるんですよね」と語られました。
そして、「今もしかしたら人生しんどいなつらいなと感じてる人がいるかもしれないんですけど、それは将来あなたが幸せを感じたりとか、幸せになるための伏線かもしれないよ。だから今感じている感情を感じきってねということを今回伝えたい」とメッセージを締めくくられました。
若林さんの講演を通じて、生徒たちは学生時代の葛藤から現在の姿までの道のりを聞き、自身の経験がどのように現在に繋がったのかを学ぶ貴重な機会を得ました。
若林佑真さん、ありがとうございました。
「生きかたゼミとは」
3年間で30人の輝く大人に出会うをコンセプトに、
毎回いろんな方々が大阪偕星に来て、自身の高校時代や
今の生きかたについて語ってもらっています。










